不登校とカウンセリング

不登校のお子さんにカウンセリングが必要か?

 

不登校にカウンセリング。

というのはずいぶん、みなさんに理解されるようになったと感じます。

ただそれが本当に効果があるのか、半信半疑のかたも多くいらっしゃるのではないかと思います。

 

それは、ある意味正しくて、

実際、私も保健室の先生として勤務していた時には、たくさんのカウンセラーと出会い、子どもたちがカウンセリングを受けている様子を見てきました。

  • 子どもが1時間のカウンセリングで元気を取り戻したような時もありましたし、
  • カウンセラーの存在がそのお子さんにとって助けになり、大きな苦難を乗り越えるようなケースに立ち会ったこともあります。
  • 反対にカウンセリングを受けることに意味がないなあと思ったこともありました。

 

 

でもこれはカウンセリングに限ったことではなく、 美味しいレストランもあれば、美味しくないレストランもある。

また人によって好みも違いますし、同じ人でも、今日おいしいと思うものと、1年後、10年後おいしいと思うものは違ってきます。

たまたま入ったレストランが気に入らなければ、次のお店を探すように、カウンセリングもしっくり行かないなと感じれば、他のカウンセラーのカウンセリングを受けてみてください。

 

 

 

カウンセリングの威力

 

私はカウンセリングにはすごい力があると思っています。

それは、カウンセラーというより“カウンセリングという場”にすごい威力があるのです。

クライアント(カウンセリングに来る人)はご自身の問題を解決しようという意志のもと、決められた時間に、決められた場所にやってくる。

そしてそこではクライアントはカウンセラーのアシストのもとに、抱えられている問題を相談室の机の上にのせる。

そしてクライアントは時間一杯、誰にも邪魔されず、その問題だけに向き合う。

 

クライアントは、その問題から逃げも隠れもできません。

こうやってご自身の抱えている問題に向き合うこと。

これがカウンセリングだと思っています。

 

全身全霊で問題に向き合う。

もうこの時点で問題は解決に向かっているのです。

 

 

 

子どもさんのカウンセリング

 

私の相談室では、お子さん自身がいらっしゃることがあります。

そんな時、私はそのお子さんを、心底、尊敬します。

まだ子どもさんで、そして、まだまだ守られて暮らしていてもいい子ども時代に、ご自分に起きている問題について真っ向から向き合い、カウンセリングのテーブルに付いている。

なんと頼もしいお子さんでしょう。

できることはなんでもしたいと、気持ちが引き締まる瞬間です。

 

 

 

お子さんがカウンセリングを受けるときの親御さんへのお願い事

 

  1. お子さんの意志を尊重してください。
    お子さんがどんなに小さくても、カウンセリングとはどんなものかお子さんの状況に合わせてお話しされ、カウンセリングを受けることに同意を得てください。
    『あなたの困ってることについてお話を聞いてくれる人がいる』など

  2. お子さんの得意な方法でのカウンセリングやセラピーを。
    子どもさんが言葉では話すのは難しいかもと思われれば、
    ・プレイセラピー
    ・アートセラピー
    ・音楽を使ったセラピー
    ・体を動かすセラピー
    など、お子さんの状況にあったカウンセリングやセラピーを探してあげてください。

  3. カウンセリング中の様子は、親御さんであってもお子さんの許可なく知ることはできないことをご理解ください。
    親御さんであってもお子さんの許可なくお子さんとのカウンセリングの内容をお伝えすることはできません。
    必ずお子さんの許可が必要です。
    それでないとお子さんはカウンセリングで安心して話をすることはできないのです。

 

 

 

まとめ

 

海外では、カウンセリングは、疲れたからマッサージに行くのと同じようにストレスの解消法として認知されています。

日本では、そこまで気軽なものとは考えられていません。

が、基本的には、カウンセリングは、お子さんに役に立つものだと思います。

もしお子さんに何か整理したほうがいいお話があるようでしたら、カウンセリングルームの扉をノックください。

 

 


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