皆さんは時計のカチカチという音は気になりませんか。
先日とある会議室で作業していましたが、時計の音が気になり途中で中断して近くのカフェに逃げ込みました。
実はいつもはそれほど過敏ではないのですが、その日はなぜか?
人間の耳は不思議なもので気になってしまうと、その音をクローズアップして聞いてしまいます。
他の人がいた時は気にならなかったのに、一人で作業するようになり、急に時計の音が大きく聞こえるようになりました。
“うるさいなあ”
と思っていると、同じ時計が会議室の後ろにあることにも気づいたとたん、両方の時計が交互に
チクタク チクタク
となりだしたのです。
気にすればするほど聞こえる。
これをカクテルパーティー効果と言います 。
選択的注意とも言い、人間の脳と耳は、聞く音を選んでいるというもの。
本当は便利な機能で、パーティーのようないろんな人がいろんな話をしている場所でも、自分の聞きたい音を選んで聞いて会話をできるのは、このおかげ。
なぜか今日は時計の音を選択してしまったようです。
このカクテルパーティ効果は、脳の働きが大きいのです。
が、まだ科学的にははっきり証明されていないとのことです。
人によっては、音を選択できない人がいたり、選択する力が弱い人もいますが、心理的なストレスにも影響されます。
私の場合、理由ははっきりしています。
ずーと逃げていた書類を作成しないといけなかったから・・・。
数字の並んだ苦手な書類。
そのための会議室でしたから。
カフェで一息つき、自分を励まし再チャレンジです。
YouTubeで音楽をかけてなんとか。
とにかく締め切りがあるので、書類をやり遂げなくてはなりません。
不登校や学校がしんどいお子さんの中にこういう方は結構おられます。
時計の音以外でも換気扇の音とか、机やいすの音とか、話し声など。
でも私のようにカフェに逃げたり、音楽をかけたりできないんですよね。
これはしんどい!
さらにお子さんは、自分の聞こえ方が人と違うなんて思いもしていないのです。
だから大人がまず気づく。
そしてお子さんと今の困りごとについて話す。
お子さんの住んでいる世界にお邪魔させてもらいましょう。
それから先は、大人と子どもで知恵を出し合いながら対処方法を考える。
大人の腕の見せ所です。
対処方法を考えるポイント
- 何の音かー必要な音なのか?
例えば換気扇の音ならそれは生活に、必要だけど、使う時間を短くするとか、換気扇を掃除したり整備すれば、気になる周波数の音でなくなることもあります。
または窓を開けるようにして使わないようにするとか。 - 耳栓、音楽など使ってみる。
ただこれはお子さんの気持ちの持ち方が大事で、お子さんにとって、耳栓をしてでも”そこにどうしてもいたい場所”でないとうまくいきません。 - 音以外の視点から、その環境にいることのお子さんのストレスはどうか
など
慣れたりするのも方法としてはありますが、やみくもにやるとお子さんのストレスが余計に高くなるだけ。
まずは状況を確認して、お子さんとしっかりタッグを組んでから進めた方がいいです。
まとめ
今回は私の体験談から書きましたので「不快」を中心に書いています。
実は音に対してはこの逆もあります。
「この音が好きで好きでしょうがない」
パターンです。
人の感覚は、様々なのです。
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