不登校と別室登校 その1

 

不登校のお子さんにとって通う学校に別室があることはとても助けになります。

 

この別室ですが、法律的にははっきりと定められてはいません。

ただ「教育機会確保法」では全てのお子さんに教育の機会を均等に確保しましょうといっていますので、学校に通いにくいお子さんのための別室を準備することは当然とも言えます。

 

「うちの学校にはない」

と言うことでしたら、まず学校に尋ねてみてくださいね。

 

 

別室は、初めから『ある』と言うことはあり得ません。

別室は不登校のお子さんや必要とされるお子さんの存在があって、だんだんと整備されていくものです。

ですので初めは“きちんとした形”がなくても、お子さんが登校が“しんどい”または“不安定”な中、通ってきてくれれば学校も色々とやりくりして別室を整備していくのです。

 

 

 

私の息子も別室にお世話になった時期があるのです。

が、最初は決死の思いで登校して別室にたどり着いても、

  • 鍵が閉まっていたり
  • 不適切な荷物が放置されていたり

などなど色々ありましたが、だんだんと息子のために整備してくださり、過ごしやすい別室になったという経験があります。

 

ご存知の通り学校は多忙をきわめています。

でも困っているお子さんが目の前にいれば動いてくれるのが学校、教師だと思います。

 

 

ただどんなに交渉しても無理だという学校もあるようです。

 その場合は交渉先を変えた方がいいかもしれません。 

 

 

文部科学省のHPから

コミュニティスクール(学校運営協同会制度)というような地域と学校が協同して学校を運営するといった制度が文部科学省から示されております。

これは委員に任命された地域の住人さんが会議に参加して学校の運営について意見を言えます。

 

この会がどう開催されているかは、学校によって色々でしょうから、学校に聞いてもいいですし、またPTAの役員さんなどに聞いてみてもいいかもしれません。

ここにはもちろん教育委員会も入っています。

 

そんなに知られてはいないかもしれませんが、文部省のホームページに載っていますので、こういう制度から学校を動かしていくのもいいかなあと思います。

大変そうだなと思われるかもしれません。

が、別室を作ることは、学校さえ、腹を決めてくれれば、学校にとってはそんなに難しいことではなく、部屋と役割分担だけを決めればすぐに始められるものなのです。

 

 

ただ、子どもの心に寄り添った運営をできるかどうかは別の話になります。

これはお子さんと親御さんと学校で話し合って日々積み上げるしかありません。

 

続きは次回!

 

 

 


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