その1では、別室登校の大枠について書きました。
今日は別室登校の意味です。
不登校のお子さんにとって別室登校はいろいろメリットがあります。
出席扱いになることは大きいでしょうし、勉強をできることなども大きいです。
が、私は別室登校の一番のメリットは学校の敷地で過ごし、『学校の空気を吸うこと』だと考えています。
これは本当にいい機会です。
『学校の空気を吸う』
これがお子さんには、いろいろ考えるきっかけになるのです。
- 微かに聞こえる教室の音
- 音楽の授業の歌や楽器の音
- 先生の声
- 友人の気配
- 教室でみんなが今取り組んでいるプリント
- 教室から直接やってきた担任
お子さんはその空気を吸いながら、色々考えているのです。
また何より学校行くと言うことは、
- 生活のリズムが整うきっかけになること。
- 起きる時間が定まれば、寝る時間も決まってきます。
- 朝ごはんや昼ごはんも大体整う。
- そして通学には歩く。
- さらに学校は階段、廊下など案外たくさんあり、結果、体を動かすことになります。
昼夜逆転といった生活の崩れは、一気に改善されるわけですね。
これはとてもいいことだと思います。
もし別室を使うことになりましたら、特にトラブルなどがなくても大体二週間から1ヶ月を目処に、お子さんの様子を確認して、
“次の二週間から1ヶ月をどうしていくか?”
をお子さん、担任、別室の担当の方、スクールカウンセラー、管理職など必要な方とある程度の方向性を確認した方がいいと思います。
本来は先生主導で、何かアクションがあると思うのですが、親側からも確認されることをお勧めします。
別室登校が続くと、担任も安心してしまい、また忙しさもあり、別室の担当者に任せっきりになるパターンはよくあります。
どんなことでもですが、関わる人が多くなると責任の所在が曖昧になり、
また気になることがあっても、他の先生もスルーしてるから
“これはたいした問題ではないんだな”
と考えたり、
“自分がしなくても他の先生がするだろう”
などなど。
心理学的に言えば
『傍観者効果』
と言うらしいですが、そのような心持ちになりやすいのです。
学校現場は、忙しいのでなおのこと。
みんなで話し合いながら
トライ アンド エラー
で積み上げていきましょう。
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