セカンドハラスメントには気を付けて子どもの話をありのまま聞き取る
その1は、いじめをどう考えるかをPTG(心的外傷後成長)について書きました。
今日は、いじめについて知った時、
まずどうするか?
という具体的な行動について。
お子さんの話をそのまま聞き取り、メモを取っておく
とにかくお子さんの話を聞きとります。
その時、親御さんには様々な気持ちが浮かんでくるかもしれません。
- かわいそう
- ひどい
- 怒り
- 恥ずかしい
- 許せない
- 何か理由があるのかも
- うちの子が先に何かしたかも
- なんで言い返さないのか
- なんでやり返さないのか
- こんなに弱くてどうする
- 嘘かもしれない
- 大袈裟に言ってるかもしれない
- 休みたいだけかも
親御さんの気持ちは抑えてとにかく話を聞ききってください。
話を遮ったり、否定したり、親御さんの動揺が伝わると
- 話のニュアンスが変わったり
- 量も質も少ない目の報告(逆もあり)
になったりします。
いじめは、証拠となるものがなく、証言だけが頼りになることが多い。
しかし証言は、色々な状況により変わることがあります。
例えば
お子さんが自分の身に起こったことを話していて、親御さんがすごく動揺したら親御さんを悲しませたくなくて、お子さんは、話をマイルドなものに変えるかもしれません。
またクラスメイトが証言してくれていても
「その話もう一回聞かせて」
と先生が深刻そうに別室に呼び出したら!
そのクラスメイトにすればすごい圧力です。
証言が変わっても仕方ないと思います。
人間の記憶というのは、どんなに信頼できる人でも、偉い人でも時間が経って、色んな不利な状況が予想されれば曖昧になり、そのうちに偽の記憶が作られることがあります。
それが隠蔽につながっていく。
とにかく、出来るだけ早く、圧力がかかる前に全て聞き取ります。
そしてお子さんに確認とりながら、記録を残します。
子どもさんがいじめを受けている
親として動揺されることは当然です。
しかし子どもを守るために心を整えて臨んでください。
セカンドハラスメントには、注意を!
セカンドハラスメントとは簡単に言えば2次被害。
ハラスメントを受けたことを周囲に訴えたことによっておこるハラスメント。
代表的なものは
「いじめられる側にも問題があった」
といって逆に叱られたり、諭されたり。
または
そのことでさらにいじめがひどくなったり、バッシングを受けることになったり。
親や先生といった本来味方のはずの大人が関わるセカンドハラスメントは、子どもを大きく傷つけ、絶望させます。
後々まで心に残ってしまいます。
二度と相談しようと心を開かなくなるかもしれません。
心してお子さんに向き合ってください。