いじめなんてあるはずないという心の落とし穴(正常性バイアス)
その1では、いじめの考え方~PTG(心的外傷後成長)
その2では、子どもの話をありもまま聞く(セカンドハラスメントに気を付ける)
について書きました。
心の落とし穴に落ちると大切なことを見落としてしまう
いじめについては、書きたいことが湧いてきます。
私が息子のいじめの対応の時、先生を信じすぎて対応が遅れてしまったからです。
子どもから
- 友だちに避けられている
- 陰口を言われている
という話を聞いたので先生に相談しました。
すると先生は
「いじめはありません」
と言ったので
「ですよね~」
と安心してしまい、3ヶ月は放置してしまいました。
その間にいじめはひどくなり、かわいそうなことをしてしまいました。
なぜ学校は
「いじめはありません」
というのか?
そして親の私も
「ですよね~」
とすぐに引き下がったか
心の落とし穴に学校も先生もそして親である私も落っこちていました。
正常性バイアスとは
「正常性バイアス」とは、人間が予期しない事態に遭遇したとき、「ありえない」という先入観や偏見(バイアス)が働き、物事を正常の範囲だと自動的に認識する心の働き(メカニズム)を指します。
学校や先生、大人は本心から、いじめなんて酷いこと、学校にあるはずない・あってはいけないと思っています。
それは事実と大きくずれています。
今の学校は、いじめは日常的にあるのです。
それは学校のシステムがそうなっている。
子どもたちは息苦しい。
そして子どもを守るべき先生たちも息苦しい。
そんなシステムです。
そんな中、いじめが起きることは仕方ないこと。
でも学校、先生はそうは感じていない。
- あるはずない、もしあったら大変なこと
- 誰の責任になる!?
なんて感じです。
心の落とし穴にはまっています。
正常性バイアスといいます。
子どもがいじめられていると学校、先生に伝えると
- いじめはない
- あるはずない
- そしてあってはならない
からのいじめ対応になります。
心の落とし穴にはまっている大人、学校は
いじめの事実を受け止めることが難しく、聞き取る時点で都合のいい解釈をはさみ
「いじめはありません」
なんて言ってしまう。
解決なんて程遠い。
学校のいじめの対応に納得できないようでしたら、早い時点からきちんと記録を残して、第三者に関わってもらうようにしてください。
そうすることで、学校も
『いじめなんてあるはずない』
っていう落とし穴から抜け出る。
本来学校、先生は正しいことのできる集団です。
きちんと対応が行われると思います。
多分・・・。