不登校の相談に心療内科や精神科といった
医療機関にかかったほうがいいのか?
と、尋ねられることがあります。
基本的には、通えそうな病院があるなら行かれると良い。
とお答えしています。
やはり医師の専門的知識は圧巻です。
専門的な幅広い視点で、子どもさんを診察されるのです。
良い方向に進む糸口が見つかることがあります。
また、診断書や医師の指示は強い力があります。
子どもの支援を積極的にされている
ある精神科医の先生は勉強会で、
「子どもの利益のために診断名をつける」
と言われていました。
子どもさんのために
学校など関係機関と交渉する時などで
“診断書”や“医師の指示”
は役に立つことがあります。
実際、私は長男が不登校になった時
かかりつけのお医者さんに
「適応障害」
という診断書を書いてもらえたおかげで、半年仕事を休むことができ、子どもとじっくり関わることができました。
今の私と長男があるのは、そのお医者さんのおかげだと思っています。
医療機関の問題点は、
とにかく混んでいること。
初診は2、3ヶ月先はザラです。
いきたい時に行けないんですね。
そして診察時間が十分ではないように感じます。
怪我や病気とは違い、
不登校のお子さんの症状や経過は、口頭で説明するしかないのですが
それを話すだけの十分な時間が確保されていないように感じます。
情報が十分伝えきれていない中でのお医者さんの指示は、時に抽象的になります。
親御さんが日常生活で
結局どうしたらいいか?
戸惑うような内容の時があります。
不登校のお子さんを診察した医者に
「ストレスはかけないように。毎日無理のない程度の課題はさせてください。」
と言われた。どうしたらよいか?
というご相談を受けたことがあります。
無理のない程度
抽象的な指示ですね。
- ストレスとはどれぐらいをいうのか
- どんな課題がいいのか
- どれくらいしたらいいのか・・・
教師ならノウハウがあるかも知れませんが、
親御さんには「何をどのようにしたらいいかわからない」というのは当然ですね。
これを解決するのは、
医師に煙たがられようが
次の患者さんに悪かろうが
その場で医師に聞くしかありません。
医療機関のかかり方のポイントは
- 病院の評判を聞いてじっくり時間をとってくれるところを探す
- そして伝えることをまとめて出来るだけ要領よく伝える
- わからないことはわからないとその場でお医者さんに聞く
こんな感じですね。
子どもさんのために
「わからないことはわからないという」と、胸に刻んで診察に臨みましょう😀
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