HSC(highly sensitive Child)は、最近やっと社会で認識されるようになりました。
簡単にいえば繊細な人で環境について高い感受性を持つ人のことです。
これまでも子どもさんの支援をしていれば、その程度は様々ですが、
お子さんの敏感さに触れることは、日常的にあることでした。
ですが、昭和の人(私が勝手に名付けています。私も昭和の人なのですが)の中には
繊細なお子さんを
- 「過敏すぎる」
- 「気にしすぎ」
- 「わがまま」
など否定的にとらえ、叱ったり、逆に割れ物に触れるように気を使いすぎたりと、関わり方が難しいようです。
傷つけてしまったお子さんもあったでしょう。
ただ確かにその繊細さは、内容や程度は人によって様々でマニュアルのようなものはありません。
関わる方に繊細な感性が必要です。
HSCのお子さんと関わる時のポイントは、
- 慣れさそう
とか
- 強制してでも
としないことが基本。
私が繊細なお子さんと関わった経験からですが、お子さん自身が
”適応しようと思”えば
お子さん自身が納得して適応されます。
お子さんが、納得の上で適応する方が、一番自然で無理がないのです。
音が過敏なお子さんが
学校がうるさすぎて不登校になったからと言って、無理に耳栓をつけても続かないのです。
結局次は、
「耳栓が痛いー」
となります。
でも、お子さん自身が
「学校に行きたい。そのためにどうしたらいいか?」
と、考えて自分から適応するための方法を探し出したら、ここで大人は、色々な手段をお伝えください。
結局は
“耳栓をつける”
ということになることもありますが、そうなれば子どもさんは耳栓を、すんなり受け入れます。
お子さんの「耳栓を選ぶ」という過程が必要です。
私の失敗談ですが、長男の話です。
感覚が敏感な子どもでしたので、歯医者をとても嫌がりました。
「じゃあ虫歯予防に“フッ素”だけでも」
と子どもを説得して、半ば無理矢理歯医者に連れていきました。
「フッ素塗布は、痛みはないので大丈夫だろう。」
と考えたのです。
さらに子どもの大好きなリンゴ味のフッ素です。
結果は、なんと・・・
子どもはその日から、りんごが食べられなくなってしまいました。
りんごを食べようとすると、
歯医者の感覚が蘇って来るそうです。
今20歳ですが、この10年食べていません。
失敗したなぁと、反省しています。
ただ最近歯が痛むらしく、
歯医者について情報を集めているようです。
最近は、痛みを最小限にゆっくりと治療する方針の歯医者も増えてきていますね。
本人が納得して、治療に向かってくれることを祈るばかりです。
この話には、もう一つ笑い話というか裏話があって。
りんごが食べられなくなってしまったと、歯科衛生士さんにお伝えしたところ
「じゃあ、次はヨーグルト味にしましょう。いちごもあります。」
と、言われました‼️
虫歯予防にために、大好きな食べものが食べられなくなるなんて本末転倒。
子どものためのことであっても、
「本当にそれが子どものためになるのか?」
よく考えなければならない。
と思った出来事でした。
その他関連記事