今日はHSCさんのその3「服装について」。
HSCさんでいえば
- 生地の肌触りなど
- 縫い目
- タグ
などが気になり
- いつも同じ服
- 冬でも半袖半パン
- ゆるゆるの服装
といったお子さんが、いらっしゃいます。
寒い日に半袖、半ズボンだと、日に何度も
「寒くないの?」
なんて声をかけられたり。
クラスメイトも、時には馬鹿にしたような声かけをしたりして、トラブルの原因になったりします。
(服ないの?など)
おうちの方からは
- 色々な生地の服や、気にいるキャラクターのものを着せてもすぐに脱いでしまう
- 泣いて嫌がる
などで、どうしたらいいかとご相談いただくことがあります。
ある親御さんの話では、ネグレクトの疑いまではいかなくても
- 家庭に何か問題があるのか?
- きちんと着せればいいのに
なんて陰口が聞こえてくることもあるそうです。
さて対応ですが、
制服がないなら“お子さん自身はこのまま”で特に問題はありません。
私自身も下着は綿でゆるゆる、ヨレヨレのものが一番好きです。
なので、びっくりするような下着を着ています。
新しいものはピリッとする感覚があるので苦手です。
夏でもズボン下をきていて、肌に触れるところに着ているものは、全てゆるゆるヨレヨレです。
ポイントは
「周りにどう理解してもらうのか」
で、下着であれば人には何も言われようがないのですが
外から見える服でしたら
どうしても善意の時もありますが、悪意でも色々言われることも多いです。
子どもさんが
「寒くないの?」
なんて言われてもスルーできるなら、
いつのまにか
「この子はそんな感じ」と
- 周りが理解していく
そして
- 多様性を認めていく
理想的な道筋での解決ですね。
少し不安があるなら
「こう聞かれたらこう答える」
といったような練習をしておくといいです。
もし
- お子さんがスルーできない
- まわりがいつまでも色々言う
というのなら、お子さんを含めて、その学校・集団には、多様性を認めることができる集団になるプロジェクトが必要です。
この多様性を認めることができるお子さんを育てることは、学校の使命でもあります。
少し話が大きくなりますが
私たちは、何を着ていようとなんの問題もないのです。
(公共の福祉に反しない限り)
それをワイワイいうのもおかしいし、言われてもしょんぼりするのも違う。
一度、学校や集団と相談してみてください。
担任の先生が正しく伝えてくれれば、周りの反応がすぐに変わるケースもありますので。
次は、制服がある場合
まず状況を調べてください。
今は、制服を標準服と位置付け“行事の時だけ着る”という学校もあります。
これではないとダメと言った流れは、はっきりいって古い。
しかし今話題になっている
『ブラック校則』
を調べてみると、下着の色まで決めている学校があるようで、話し合いすら難しい学校もあります。
そしてここまでの情報をもとに、お子さんに問いかけてください。
私の経験した中では、ここまでくれば半ば諦め、仕方なくではありますが、納得して制服を受け入れるお子さんがほとんどでした。
それでもお子さんが受け入れてくれないなら、”その制服のどこがどう嫌なのか”を明らかにして学校と交渉しなければなりません。
これは、管理職の先生との話し合いになります。
内容次第では、骨の折れる作業になりますが、とても価値のあることです。
最近ですが
- ”男女ともにスカート、ズボン、どちらをはくか”
を選ぶことのできる学校が出てきています。
しかしこのような大きな変化は長い時間がかかりました。
うちの息子でいえば、服を買う時は
「柔らかいやつ」
とオーダーする子どもでしたが、制服は中学入学と同時にすんなり着ました。
(ただ採寸の時、大きめで作ってくださいとお願いしました。)
ただ学校が終わって帰ってきたら、靴下まで全部、玄関をはいってすぐにところに脱いでいます。
そしてシャツとパンツ一丁になり、ほっと一息といった感じです。
高校生の今でもそうです。
今年高校生3年なので後1年の我慢、大学生になれば解放です。
HSCさんについては数回書かせていただいていますが、とにかく無理強いではなく本人の納得が大切。
本人の中から出てきた“結論”を確認しながら進めましょう。
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