その1では
日本は世界で56番目に体罰の全面禁止を宣言したことをお伝えしました。
日本は今はもう体罰でのしつけを認めていないのです。
その2では
しつけは20歳をめどにゆっくりやりましょうとお伝えしました。
今回は、
ただそれでもカッとしてたたいてしまいそうという方へ。
具体的にその場でやっていただける、ご自身のおさめ方をお伝えします。
1 深呼吸
私たちの体は、“交感神経”と“副交感神経”でコントロールされています。
簡単にいうと
- 交感神経はアクセル
- 副交感神経はブレーキです。
これを切り替えながら体は、うまく動いているというわけです。
例を言いますと・・・
活動中は交感神経の働きで、血圧が上がり心臓がしっかり動く。
アクセルが踏まれていますね。
反対に休息しているときは、
副交感神経の働きで、心臓は緩やかに動き、血圧も下がるというかんじ。
ブレーキがかかっています。
この時交感神経から副交感神経に切り替えるスイッチの役割をするのが、呼吸なのです。
「怒る」は、まさに交感神経がガンガン!
アクセル全開です。
ここで意識的に深呼吸をすると、
交感神経が副交感神経に切り替わり、ブレーキがかかる。
怒りが和らぐという仕組みです。
呼吸法はいろいろありますし、
何秒で、はいてとか、お腹を膨らませるなど
いろいろありますが
何も気にせず、ご自分のやりやすいような方法でやられてください。
まさに、一息つくのです。
2 その場を離れる
とにかくお子さんから離れること
お子さんが危険ではないかを確認して、その場を離れてください。
ただママが怒っていて、急にその場からいなくなるとお子さんはびっくりしてしまいますので、
お子さんの年齢にもよりますが
「少し頭を冷やしてくる」
とか言われて離れられてください。
戻ってくるときも
「落ち着いたよ」
など声をかけてくださいね。
(大人でもゲキ怒りしていた人が急にいなくなって
次ににこにこして戻ってきたら、変だなあと思いますよね。)
そしてその日の夜は
例えば・・・
- 甘いもの
- 好きなおやつ
- マッサージ
- お風呂
など副交感神経を優位に働かせて、しっかり休息しましょう。
そして、決してご自分を責めず
なぐさめ・いたわってあげてください。
これが本当に大切です。
そして振り返ります。
- 子どもさんの何に腹が立ったのか?
- どうしてあなたはそれに腹が立ったのか?
そしてもう一つ。
- 怒る前のあなたの心はどうだったか?
繰り返しこのように心がけていれば、ずいぶん現状は変わります。
今はお辛いかもしれませんが
子どもは成長するので、この大変さはずっとは続きません。
・・・ただ悩みは尽きないです。
違う形になる。
子育てって本当にメンタル鍛えてきます。
もし
- 甘いものやマッサージなどで自分をいたわれなかったり
- つらさがひどく気持ちを収めるのに時間がかかるなら
もしかしたら、
- 何かが、あなた自身の心に引っかかっているのかもしれません。
できれば心の専門家をお頼りくださり整理されてはいかがでしょうか?
これは無理にはできません。
あなたが整理してみようと思われるなら!