ダブルバインドは子どもを混乱させる
お子さんが親の言うことを聞かないときに
「もう勝手にしなさい!!!」
なんていうことはありませんか?
実は学校では時々見かけました。
先生がそういうと、ほとんどのお子さんは顔が引きつり、先生の意図を汲み取ろうとします。
もしそこで
「わかりました。」
といって、子どもが好きにすると
先生は烈火のごとく怒る。
でも本当は、子どもの側が正しくて
『勝手にしなさい』
と先生が言っているのですから
- 子どもは、先生の指示に従っている
のです。
でも
子どもたちは、先生が
『勝手にしなさい』
というと
- 先生は何を怒ってる!
- どうしたら怒られないかな?
- 何が違うのだ!!
という感じで、決して勝手にしないで、先生の気にいることを全力で探します。
これは、否定的ダブルバインド(二重拘束)という、子どもを混乱させる手法です。
ダブルバインドというのは
矛盾した2つのメッセージによって
“子どもが身動きが取れなくなってしまう”
というコミュニケーションです。
「勝手にしなさい」
と言って、勝手にしたら怒られる。
「好きなものを選んでいい」
と言って選んだものにケチをつけ、結局は親の気に入るものを選ばせる。
「困ったことがあったら言って」
と言って、本当に言ってきたら
「それぐらい自分で考えなさい」
という。
こういうことをずっとしていると、子どもは、強いストレスを抱えます。
親の顔色をうかがう子になります。
自分で決めることをしなくなります。
子どもさんに何か伝えたいことがあるときは
できるだけストレートにはっきりと
お伝えになってください。
ダブルバインドをすれば、子どもが親の思う通り動いてくれるかもしれません。
でもそれは子どものこころにとって怖いことです。
子どもさんの心に影響が出る前に、早めの修正をされてください。
ダメなことはだめ
いいことはいいという中で
子どもは
のびのび手足を伸ばし
息をすることほど
大切なことはないのです。
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