再登校したお子さんにしてほしいこと
先日かかわらせていただいている不登校のお子さんが、学校に復帰されたというご連絡をいただきました。
お子さんの再チャレンジ!!!
もちろん応援します。
この再登校の時に気を付けてほしいことがあります。
それは“休憩をはさむ“ことです。
これは
先生の言うことを聞くことよりも、みんなの会話についていくことよりも、ノートをとるより、何よりも大切なことです。
例えば
- 一日学校に行くなら途中で1時間か2時間は保健室や別室で休む
- 一時間授業に出るなら途中で10分ぐらい窓の外を見てぼーっとする
- 昼休みにみんなと遊んだならチャイムが鳴る前にトイレに行くなどといって一人になる時間を作る
- 一週間行くなら途中で1日休む
このような感じです。
これは再登校しだして、テンションが高めになっていたり、自信がメキメキ上がっているお子さんが自分で考えてすることは難しい。
親御さんが教えてあげて、環境を整えてあげてください。
「せっかく学校に行ったのにそんな事言いたくない」
「また休みたがったらどうするのか」
など思われるかもしれません。
確かに一度休むと休みやすくなるかもしれない
いいペースで言っていたのにペースが崩れるかもしれない。
それでも“休憩をはさんでほしい。
〇休憩をとる意味
この“休憩をはさむ“ことがは、これから長い人生を過ごすために必要なスキルだです。
- お子さんはまじめではありませんか?
- 頑張り屋さんではありませんか?
- 人の気持ちのわかる優しいお子さんではありませんか?
残念ながら今の日本は、人に優しい社会とは言えません。
ずるい人、自己中心的な人、鈍感な人、命令する人、搾取する人、いじわるな人、ねたむ人、足を引っ張る人・・・がいます。
これからの長い人生であなたのお子さんのような優しい、まじめな頑張り屋のお子さんはやられてしまうかもしれません。
だからこその“休憩をはさむ“スキルです。
疲れすぎて頭がパンパンだといろんなことに冷静に対処できない。
いつも余裕をもって、対処していく。
そのためには“休憩をはさむ“のです。
学校は“幸せな自立した大人になる“ための通過点です。
きっとお子さんは今“休憩をはさむ“こととは、どういうことか親御さんが説明すればわかる。
元気はつらつ、不登校なんて考えたこともないというお子さんには、きっとわからない。
つらさを体験したお子さんが今“再登校“ということにチャレンジしたからこそわかる“休憩をはさむ“ことの意味。
保健室などで途中で休憩することは、学校と親御さんの方で話し合っておいてください。
保健室は、感染症の発生で“体調不良以外は対応しない“というシステムになっているかもしれません。
しかし再登校という大切な時期であることは理解してもらえると思います。
もしかしたらほかの部屋を提案されるかもしれません。
お子さんには
「3時間目休むことができるよ」
「4時間目の体育は、保健室で休ませてもらったほうがいいよ」
などお子さんに提案してください。
拒否すればいったん引き下がり、お子さんの疲れが見えたタイミングで再度、提案。
自分の疲れに気付けば
(なるほど。そういうことをママは言っているのか)
(確かに疲れてるかも)
(しんどく鳴れば保健室に行ける。もうちょっとだけ頑張ってみよう。)
と
“休憩をはさむ“ということはどういうことか体感する。
確かに毎日途中で一時間など休むのは、お子さんにとって思い切りが必要です。
しかし“休憩をはさむ“ことの意味が分かれば
例えば
- トイレに行きたくなくても休憩のためトイレに行き一人になる
- 休み時間は、誰もいない自分だけの場所で一人になる
- わざと課題を残し、休み時間は課題をするといって一人になる
お子さんならではの“休憩をはさむ“のアレンジが生まれてくる。
こうなれば“休憩をはさむ“スキル習得!です。
さて“授業中に窓を見る“という細かいことも先生には一声かけておいてください。
「疲れすぎないように授業中でも窓の外を見たり、ぼーっとしたりして“休憩をはさむ“ようにカウンセラーに言われています。しばらくは見守ってください」
という感じ。
急にあてたりしないように配慮くださると思います。
そして親御さんも休憩をはさんでください。
ぼちぼち行きましょう。