トライアンドエラーで、様子を見ながら短いスパンで進めましょう。親御さんの心も大切に。
“母子(父子)登校“とは、お子さんが一人で学校にの行くことが難しい時に、親御さんが学校に付き添うことを言います。
正式な形があるわけでもなく、学校に行くのがしんどくなったお子さんを、学校まで親御さんが送って行っているうちに、授業中まで付き添うことになったという形が多いかもしれません。
お子さんは親御さんがいてくれることで学校に通い続けられる。
不登校にならない。
しかし付き添われる方の負担が大きすぎる気がしています。
“母子(父子)登校“は、親御さんにとって
- 単に時間をとられるだけでなく、
- 本来いないはずの大人が教室にいるという居心地の悪さ
- 他のお子さん、担任の先生との関係のしんどさ
- 担任以外の先生、他の親御さんの目のしんどさ
など心と体の負担が大きいのです。
また、教室にいると他のお子さんの様子を見てしまい、
(なぜうちの子は?)
とお子さんと比べてしまうという負のループにも入りやすいです。
実は私も長男の時、数か月、母子登校の経験があります。
私は教室ではなく校内の別室での待機でした。
子どもの元気な歌声や、体育での大きな掛け声を聞きながらの待機。
本をもっていってるのですがなかなか集中できなかったですね。
“母子(父子)登校“をするかどうかを考えるときに、大切なことは、学校は子どもの目的地ではなく、子どもが幸せな大人になるための手段だということ。
その手段にためにどこまで親が犠牲になるのか。
さてもし“母子(父子)登校“をしてみようと思われるなら
〇“母子(父子)登校“のポイント
- 親御さんは学校にいるとしてもせいぜい2,3時間
- 子どものそばからだんだん離れる方向で(教室内から廊下、別室へ)
- 約束の時間になったら親御さんは帰る。子どもが望めば一緒に帰る。
小学校であれば1日2,3時間行っていれば早退にはなりますが出席扱いです。
また一日2,3時間でも学校にいればクラスの様子もかろうじてわかると思います。
体調に問題なければ、行く時間は、毎日だいたい同じ時間になるように心がけてください。
そうするとお友だちも
「○○君が来たら一緒に・・・しよう。」
など待っていてくれたりします。
さてこれでしばらく様子を見てみましょう。
なんでもそうなのですが、お子さんの支援はトライ アンド エラーです。
“やってみる→修正“を繰り返していくしかないのです。
子どもさんは個人差が大きいし、成長していくからです。
また“母子(父子)登校“は、親御さんの犠牲の上で成り立っているシステムです。
学校に行くことは、親御さんの心と体にどう影響していますか?
常に状況を見ながら、短いスパンで考えていきましょう。