先生が不足しているそうです。
今回は先生目線の内容になります。
文部科学省の調査によると全国の公立小中高校などで、2021年、4月の段階で
- 教員不足 2558人
- 1897校で欠員
- 一部の小学校では担任を置けなかった
- 中高では行えない授業あった
理由は、教員の育児休暇や病気休暇に伴う講師さんを確保できなかったとのこと。
しかし私はそれだけではないと思います。
どこが決めているかわからないのですが、本来正規の教員が入る枠でも最近は非正規の講師さんが配属されています。
理由は、予算だと思われます。
講師さんは給料も安い。
一年ごとの採用で身分も不安定。
保険なども1年ごとに切られてしまう。
当然人が集まらないわけです。
これを受けて文部科学省が打ち出した方策
- 従来夏休みに行われていた教員の試験を前倒しする。
- 教員採用試験を不合格だった人を、正規ではなく非正規で4月から採用し、年度途中の産休などの代替教員として確保する。
- 教員免許更新制度を廃止する。
- 教員免許がない社会人に臨時免許を交付する。
予算がかかるのは、2だけです。
それでも正規で雇うのではない。
私は長く教員をしていました。
文部科学省には、何度も失望させられました。
予算を使わずに、少しだけ見えるところだけ触って、文書をおろせば終わり。
未来の子どもを育てる教員へのねぎらいも尊敬もないのです。
また先生の精神疾患による休職(R2)は、9452人です。(先生全体の1.1%)
そして先生の残業は、一日平均2時間54分(日教祖 調べ)。
これには残業手当は出ません。
悲しさがこみ上げてきます。
炎上!全国学力テスト向けの過剰な対策
話は変わりますが、全国学力テストの上位にあるとある県が過剰な全国学力テスト向けの対策を行っていたそうです。
どうやら複数県。
学習塾のようだと 炎上しています。
全国学力テストとは、毎年中学3年生と小学6年生に行っている「全国学力・学習状況調査」のことです。
2007年から始まっています。
その結果の平均値は、一覧表で全国に公表されます。
学力を鍛えることは大切なことです。
そして学力テストのような紙のテストで測れるのは、学力の一部。
先生たちはそれをわかっておられます。
でも都道府県の順位を公表しているので、下位にランクすれば、
- 教育委員会
- 教育長
がうるさいことを言ってくるでしょう。
もしかしたら
- 都道府県の長 まで
何かしら言ってくるかもしれません。
そして教育委員会は何らかの施策を現場に下ろすでしょう。
それは現場にはプレッシャーになる。
先生たちはまた忙しくなる。
このようなテストは当然コツであったり、傾向があります。
それを子どもたちに伝える。
それはそんなに間違ったことではないのです。
先生たちから”子どもと向き合う時間”をこれ以上奪わないでほしい。
先生たちの”子どもと向き合う気力”をそがないでほしい。
子どもの成長には、尊敬でき、信頼できる先生との出会いが必要です。