11月になりました。
秋をもっと楽しみたいのですが、朝は、寒いくらいですね。
寒いと何もかも億劫になります。
さて先日、大学生の長男が
「なんか心がさみしいというか、特に心配事はないけど心配な感じがする」
といってきました。
“晩秋から冬にかけて理由もないのに不安になったり悲しくなる”
多くの人にある現象です。
これにはセロトニンというホルモンが関係します。
- セロトニンは幸せホルモンの一種で、気力やストレスを調整します。
- セロトニンは、太陽の光によって活性化されます。
- 晩秋から冬にかけて太陽の日照時間が減ることによってセロトニンの働きが鈍くなる。
またセロトニンは、15時間たつと入眠の関するメラトニンに変化します。
セロトニンが少ないと眠りにも影響が出てしまうのです。
- 太陽の光によって体内のセロトニン(気力・ストレス解消をつかさどるホルモン)が活性化される
- 日中はしっかり目覚めて活動ができる
↓
- その15時間後、活性化されたセロトニンがメラトニン(入眠に関するホルモン)に代わる
- メラトニンの働きで眠くなりスムーズに入眠できる
太陽の光がきっかけになり覚醒と眠りが自然な形で行われるのです。
人の体の精密さにはいつも感心させられます。
私も“晩秋から冬にかけて理由もないのに不安になったり悲しくなる”傾向はあって、冬は気分が晴れないことがあります。
長男に遺伝したのかと調べてみるとそもそも日本人は不足しやすい体質の人の方が多いそうです。
対処法ですが
- 午前中に
- 太陽の光を直接
- 15分から30分浴びる
になります。
セロトニンはためておけないので毎日継続することが大切です。
太陽の光を直接浴びることができないと言われる方は、下を参考にできる範囲で。
- 太陽の光は晴れていれば50000~100000ルクス、曇りの日10000ルクス。ガラス越しでは、光の強さは弱まる。網戸は問題ない。
- 一般的な家庭用の蛍光灯は500~1000ルクス
- 病院で行っている冬季うつの治療としての光療法は、毎日、早朝2~3時間1500ルクスから5000ルクスを浴びる
さてある学者さんは、この一連の体の反応は”冬眠の名残”と説明されています。
そう考えると面白いですね。
個人的には、冬眠には魅力を感じます。
とはいえ、冬眠できるわけはなく・・・。
何とかうまく付き合っていくしかありません。
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