お子さんが不安を口にされたときに、どうすればいいか
親としては迷われることがあるかもしれません。
しかしお子さんが不安を口に出してくれたことは、
”チャンス”
だと考えることができます。
今の日本は不安であふれかえっていると言っていいでしょう。
お子さんは将来、独り立ちする
それまでに不安に対応できるようになるための絶好の機会と考えてください。
親御さんは
”お子さんの今の不安を解消すること”
を支えながら、
”お子さんが不安を解消するスキルを手に入れる”
という視点を持ってください。
心が不安を抱えると身体はどうなるか
私たちの体は、
- 心(気持ち)
- 体(体調など)
- 頭(考え)
- 行動
が繋がっています。
ですので
心に不安を抱えると
↓
- 体(体調など)
- 頭(考え)
- 行動
に支障が出ます。
例えば
不安
↓
- 体 頭痛がする
- 頭 友だちの何気ない一言を悪く捉える
- 行動 学校に行けない
となるわけです。
しかしこれは逆も考えることができます。
つまり
- 体(体調など)
- 頭(考え)
- 行動
を整えると
- 不安を和ぐ
- 心が安定する
ひとつづつ見てみましょう!!
① 心と頭(考え)のつながり
心が不安でいっぱいになるとマイナス思考になりがちになります。
マイナス思考になるとどんどん不安が大きくなる。
いいことはありませんね。
まず今のお子さんの抱える不安を丁寧に聞き取ってください。
その不安を出来るだけシンプルに整理します。
次にその対応策について一緒に考えましょう。
そしてフレーズに落とし込みます
例えば
「もし・・・としても、〇〇すれば大丈夫。」
「もし・・・しても、それは後で〇〇すればいい。」
など
不安に感じた時に繰り返し唱えてもらいます。
大丈夫だと頭でわかってもらう。
すぐには不安は収まらないかもしれません。
しかし頭と心はつながっています。
効果は必ず出ます。
- 繰り返し
- その都度
- お子さんが自分へ言い聞かせる
そんなイメージです。
不安をシンプルにするときの注意点
不安を整理するときに
- 直接的な問題に対する不安
と
- 間接的な問題に対する不安
に仕分けしてあげてください。
- ある出来事
によって
- 不安になる
ここまではいいのですが
これに続く
- こうなったから次もこうなるに違いない
- この先にこうなるかもしれない
- あの子はこう考えているに違いない
- みんなもこう考えているかもしれない
- 誰もわかってくれない
- 私はずっと一人ぼっちかもしれない
- 私は幸せにはなれない
こちらの不安は、間接的で二次的なものです。
間接的な不安と直接的な不安が混在していると、不安は雪だるま式に大きくなる。
分けて考えるように教えてあげてください
②心と体のつながり
心が不安になると胸がドキドキしたり、冷や汗がしたり、朝起きられなくなったりすることはあります。
さらに頭痛、腹痛、めまい。
また発熱、視力障害、頻尿,起立性調節障害・・・etc.
これはよく知られていることです。
心と体はつながっている。
体を積極的に整えます。
それによって心を安定させます。
一番効果が高く即効性のあるのは睡眠です。
よく寝ることは基本中の基本。
また食事もいいですね。
入浴や、マッサージ。
また呼吸法、マインドフルネスなども効果があるとされています。
③心と行動のつながり
私たちも不安があったり、気がかりなことがあれば家事や仕事、又は外出を億劫に感じることはあります。
でも思い切って行動してみると気分が晴れることもあるでしょう。
心と行動もつながっているのです。
お子さんの好きなことはなんでしょう。
お膳立てしてあげたり、優しく誘ってみることで行動を促してみてください。
行動することで気分が晴れることはあります。
しかし決して無理強いはいけません。
まとめ
もしかしたら初めはうまくいかないかもしれません。
しかしだからといってあきらめないでください。
何度も言いますが心、頭、体、行動はつながっているからです。
繰り返しお子さんと話をしてお子さんに合う方法を探します。
そうしているうちにお子さんが不安に対処する”とっかかり”を見つける。
そして
不安はコントロールできるんだと知る
実は生きている限り不安がなくなることはありません。
うまく付き合うしかない。
不安があっても自分にはそれを対処する力がある。
この感覚を自己効力感といいます。
幸せな自立した大人になるための大切な感覚です。
”とっかかり”を見つけられるまでは繰り返し道を示してあげてください。