私は保健室の先生をしていましたので
熱を測ることは日常的な業務の一つでした。
そして中には
- 体温をごまかし高めの熱を申告するお子さん
- 摩擦で体温を上げるお子さん
がいました。
保健室の先生として経験の浅かった時は、振り回されることも多かったのですが、年を経るにつれて、こちらもコツを掴んできます。
まず使う体温計。
体温計は、電源を切っても前回の測定値が記録されるタイプを選びます。
お子さんが電源切っても前回の結果は、確認はできます。
また体温が一定時間安定しないとピピッと鳴らないタイプ。
予測型ではなく、実測型といわれるものです。
摩擦で体温を上げるお子さんは、体温が安定しないので、いつまでもたってもピピッとならない。
お子さんが
熱を故意に上げようとしていたり、
ごまかそうとしていること
に気が付いたら
「あなた!!体温ごまかしてるでしょう!!」
なんてことは決して言いません。
こういうお子さんへの対応は、
- 体温を一緒に測定します。
- そしてお子さんと一緒に、熱はないことを確認します。
- その上で「熱はないけど、しんどそうだから休んで行った方がいいよ。」と提案する。
こちらから保健室で休養する様に勧めていました
熱がなくともしんどい時はあります。
そして
心がしんどい時だって休養することは大切です。
お子さんのしんどさを受け止める。
「大丈夫?l
「無理しないで。」
「少し休もう。」
大人がそういうだけでお子さんの気持ちは、全然違います。
熱がないと休めないという状況
”熱がないと休めない”
となると子どもは本当に熱を出すようになります。
心因性発熱です。
保健室で熱を測ると高熱。
それでお迎えをお願いすると迎えに来られた頃には熱が下がっている。
「あれ❓」
「!!!」
そういうお子さんが数ヶ月して不登校になることがあります。
お子さんが頻繁に熱を出されているようでしたら可能性として知っておいてください。
結構な高熱が出ることもあります。
心因性発熱となると医療機関での治療が必要になります。
ここまで子どもを追い込まない。
とても大切なことです。